こんにちは、去年から進めています、私の住む二宮町の隣町、大磯町でのリノベーシション計画、ちょっとお時間がかかってしまったのですが見積ができました。といっても毎度のことですがこのまま進むこともなく、調整&調整を繰り返しながらコスト、設計のスリム化を図ります。見積をとるまでは盛り盛りに夢を詰め込むために予算よりオーバーするのがほとんど。当然工事費が予算まで下がらないと工事をスタート出来ませんのでここから第2の設計が始まるのです。お客さんにとっては(悪く言えば)理想を削ぎ落とすにもなるため、辛い段階にはなるのですが、ここを乗り越えれば、贅肉のそぎ落とされた無駄のないリノベーションの計画が出来上がるのです。
コストと住まいの理想
設計段階では細かい理想を反映し、結果見積が予算を超えてしまいます。ただこれも決して悪いことでは無く、むしろ予算に近づけようとするばかりに本来の理想が見えなる方が問題で、リノベーション、新築の見積前の設計は、出来ることの選択肢の数を増やすべくお客さんと理想の住まいを語り合うのです。
調整の際にはお金という現実と向き合いながら、選択肢に優先順位を付け、実行するか否かを決めて行きます。もちろん諦める事は少なからず出ては来るのですが、理想の選択肢をいくつも持つことで、理想の密度が高い住まいが出来るのです。
工法の工夫を取り入れる
もちろん理想を切り詰めるだけではなくテノアトでも、工法の工夫を図りコストダウンの方法を探ります、やはり話の多くにあがるのは、DIY、セルフリノベについて。リスクとコストを見ながら、 工事に差し入れていきます。今回の大磯のリノベーションは壁を塗ったりはもちんのこと、お客さんにも現場監督となってもらい、材料の発注から、職人の手配を行います。これで通常のリノベーション工事にかかる工務店の費用をグッと抑えられますので大分コストダウンに、ただ多くのリスクを伴いますので、そこは工務店機能をもつテノアトでサポートしながらコストリスクのバランスの取れた工事とするのです。
調整はまだまだ続きますが、その先の理想の住まいを妥協することなくお客さんと語りながら計画を進めていきます。
セルフリノベを設計に取り入れる。中郡大磯の工務店機能を持つ設計事務所 テノアト設計工舎 岸田壮史