トモタロウさんの手洗いボウル
熊谷の新築住宅は確認検査機関の完了検査を終え、引き渡しが先日済んでおります。お客様も引越しの最中、待ちに待ったオーダーメイドの手洗いボウルが出来上がりました(焼きあがりました)。陶芸家は岡村智太郎さん(トモタロウさん)。

設計の初めから手洗いボウルはオーダーメイドにする事は決まっていたのですが、どんなデザインや誰に頼むかは決まっていませんでした。

そんな中、現場でボウルのデザインを雑談まじりに話していると、緩く気の抜けたデザインにしたいとの話がありました。そんな時にたまたまトモタロウさんの個展でみた「ぼくちゃん茶碗」という名前からしてゆるさ全開の茶碗の写真をお見せしたら、この雰囲気で!と決まったのでした。そして草原にニワトリ、ヒツジ、ヒトが描かれたデザインに決まっていたのでした。

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地域で活躍する方に依頼する
今回でトモタロウさんにボウルの製作を依頼するのは3度目で、こちらからお伝えする内容は全てイメージ通りに叶えてくれています。

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岡村工房までは私の住む二宮団地からは車で10分ほど、こんなに近くに生活に近いところの物づくりをされながら、腕が確かな作家さんがいるのはとても頼もしい。

既製品に頼ってしまえばそれまでだけど、住まいもちょっと工夫するれば、木工、鉄工、ガラス工など人の手を吹き込む場所は数限りなくあるのです。よく言われるのですが住宅はクレーム産業で、そのクレームはリスクを極力小さくした新建材を生み出し、そんな建材を組み合わせた建物がベーシックな住まいとして建てられる。産業の歪んだ仕組みが表層に現れたのが今のベーシックな住まい。

本当はリスクを恐れずちょっと工夫するだけで住まいは楽しくなるのです。トモタロウさんのような住宅も楽しくしてくれる作家さんは、私の暮らす大磯、二宮には(この辺りのクリエイティブには良好な環境からか)たくさんいらっしゃるのです。そんな方達と毎回住まいがつくれればとプロジェクトのスタートに妄想を膨らませずにはいられないのです。

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