先日は東神奈川のリノベーションの打ち合わせ、寒川町リノベーションのプレゼン資料
作成。軽量鉄骨のトラスの力強さを見せた強い空間を考える。建主は住みながらの
セルフリノベーションを検討しているため、段階的な工事による工程、予算配分の勘所
がプロジェクトの要になりそう。専門性が必要になる工事とセルフビルドの箇所を分けることは、こうした構造や防水からは切り離されたリノベーション工事ではとてもしやすく、仕上げ工事が大部分を占めれば建て主側でもできる工事が増えてくる。増えてくれば労力をかければそれだけコストも落ちてくるので、こうした内装リノベにはセルフビルド・DIYは新築以上に相性が良い。これから過剰とも思える高性能、高耐久住宅が増えてくるので、壊して作りなおす機会もなかなかないだろう。これまで以上に(性能の高い)中古住宅の需要も増えてくるはずだからセルフビルドで住まいを一新する機会も増えてくるかと思います。難しいと思える工事もその仕組みを紐解きながらセルフビルドができるまでレベルダウンし、工事そのものをサポートすることも設計者の大事な仕事でしょう。

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そして今回そうしたセルフビルドをサポートする機会をいただき足立区梅島まで、
ともにつくるものづくりで人のつながりを生み出す活動をされているKUMIKIPROJECTさんの
ワークショップに設計者として参加。学童の内装をそこで働く先生方と一緒に造る。
図面で作り方を説明し、あとはひたすら製作、なれない工具に戸惑いながらも、問題ない仕上がりで完成。本当にアナログな作業の積み上げで物はできていく、難しい技術を習得しなくてもできる工事はたくさんあると実感しました。難しければ専門家がサポートすればいいだけのこと、その繰り返しでこの輪が広がれば建築はもっと安く、もっとよくなる。そして何より楽しい。いつもとはちょっとだけ勝手が違ったけども、もっと建築が持ってよい清々しさをここで見たのでした。