先日、群馬に行く用事がありで高崎でアントニンレーモンドの有名な建築を見にく。
今回2回目の訪問、あいにくの大雨。それでも深い軒に守られた木製の建具は
しばらくは手入れがいらなそうなとてもいい状態。この建物で一番素晴
らしいところはプロポーションを形作るとともに、もくもくした建物を守るこの深い
軒かと思います。2mほどある軒下は歩くには十分な広さでさながら各部屋を横断する
ための屋外廊下のようでもあります。十分な広さの敷地があるからできることでもありますが
軒先には樋がなく雨が砂利の上に落ち続けます。(雨がスクリーンのようでとても美しい!!)
内装はベニヤ張りの、割と質素な作りで、色も少し暗め。そあのため外がとても明るく
感じるのが印象的。その風景もうまいこと軒が切り取りあまりに広い庭に家にあったスケール感を
作ります。建物の一部ですがその効果は絶大なのです。
メンテナンスフリーの建材やアルミサッシの普及で軒の出がない家も当たり前になりつつありますが
こんな建築を見ると建物の骨格を作る外せない一部分のように思えるのです。