こんにちは、大磯のオーダーメイドキッチン、先日の解体工事も問題なく終わり大工工事が進んでいます。キッチン本体はほぼ大工さんの手作り。造り方は、シナランバー(芯の木を、シナのツルっとした木でサンドした材料)でベースの箱を造り、そこに、引き出しなどの収納を付けていきます。シナランバーは安価で扱いやすい材料、見えない箇所にはなりますが、ローコストで、オーダーメイドキッチンを実現するためにこうした割り切った材料の使い方を今回はしています。
(窓枠に使うナラ無垢材の木目、厚さは24mm)
そして窓枠、棚板、カウンmmターなどが無垢の材料をこれでもかっと使います。フローリング、窓枠、棚板にはナラ材、キッチン脇のカウンターにはウォールナット。この材料キッチン向きで、とにかく重たく、硬く、傷がつきにくい。日常使いのハードな仕打ちにも十分耐えられるのです。家具にも使われる材料で価格も安くない、プリント合板でもなく集成材でもなく、無垢材を実現するためにコストのバランスには細心の注意を払い、造りやすく、見えないところじはコストを抑え、手の触れるところや見えるところは贅沢に。
コストのコントロールもしがらみなく自由に、限られた予算の中で精いっぱいの工夫をしていきます。この工夫の積み重ねが設計の面白さとなって現場で形になるのです。いよいよ形も現れてきました!
しがらみのない住まいづくり 西湘の工務店機能をもつ設計事務所 テノアト設計工舎 岸田壮史