以前ブログでも紹介させてもらいました北区のキッチンリノベーション、先日工事を行いました。こちらの工事、新築マンションにカッップボードを造作し、その後キッチンカウンター周りにタイルや木の板でお化粧をお客さんとともにセルフビルドをする予定。その初回の工事として今回はカップボードを製作。実は今回お客さんも大工さんも私の小学校からの知り合いで、まっとうな大人になんとかなって、こうして仕事でまた再開したのでした。

工事期間は現場では土日の2日間しかとられず、さらに住みながらの工事なるため、ある程度は別場所で製作したものを現場で組み合わせる方法をとりました。オーダーメイド家具を製作するといっても丸ごと設置する大きさで造作するのではなく、車で運搬できるように大きさを決め、さらに現場がマンションなのでエレベターに乗る大きさや廊下を通る大きさなどを現地のサイズから決め、その大きさで箱や建具を作るのです。これを間違えるともう壊すしかなく、目も当てられない状況になってしまうのです。

家具の材料はナラ材で、杉などの針葉樹と比べるとかなり硬い木。キズにも強く力強い木目も特徴的なので、家具向きの木材なのです。大工の山下くんは家具の職人もしていたことがあり、家具はもちろん建具の製作、取り付けまでもこなす、この工事にうってつけの存在で、こちらでデザインと作図をしたら製作は彼にほとんど任せたのでした。予想通りバッチリ納まった家具が現場に到着し、設置。私はというと養生や、お客さんんと雑談と裏方に徹するのです笑。

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新しく冷蔵庫横に間仕切り壁を造り家具を設置。ぴったりと納まります。今回は新築のマンションのため、ほとんどなかったのですが、築年数がある程度経過した木造住宅などになると、床や壁が傾いていることが多々あり、こうした後付けの工事をする場合は現場での調整が必要になるのです。こうなるとDIYセルフビルドで工事をするのが一気に難しくなってしまうので、DIYとは言え、大工さんにフォローに入ってもられるように(コストなど)ゆとりを持つよう勧めています。

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そして工事は山下君が段取り良く進め、無事取り付け終了。次回は5月にセルフビルドでタイルや木の板をキッチン廻りに貼る予定。またキッチンが華やかになりますねー

セルフビルドでキッチンの造作 西湘大磯の工務店機能を持つ設計事務所テノアト設計工舎