こんにちは、北本の家進んでいます。敷地はすでに更地になっており、設計が終わればいつでも新築可能な状態。完成のイメージがしやすく、ここに平屋かつ大屋根の住宅が建つのかと考えると、ワクワクが止まらなくなるのです。リノベーションと新築住宅が違うのはこのゼロから設計とイメージを積み上げていくところで、建築前と後のイメージに違いが出ないよう、工事が始まる前の設計にはリノベーション以上に気を使います。そのためにスケッチを書き、模型を造りと何度とお客さんにイメージを伝えるのです。
そんな北本の家、地盤調査を行いました。地盤調査は簡単に言うと地面の強さを調べるものでこれを行うと、いよいよ設計が本格的に動くんだなと、ちょっとした気持ちの区切りができるのです。
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調査はスウェーデン式サウンディングというもので先端にスクリューのついた細い棒に圧力をあけ、その棒をさせ地面に飲み込ませていき、その飲みこみ具合で地面の強さを測るのです。今回の北本の敷地は、するすると抵抗なく地面になく棒が入るほどのゆるい地盤。硬い層までは3〜4mほど。イメージ的には硬い石の上に豆腐が乗っていて、その上に建物を建てる感じ。そうなると地盤沈下と言って建物が豆腐にめり込むように傾いてしまうため、硬い石に支えるよう杭などを打つ必要が出てきそう。正確な調査結果を待って地盤改良の方法を検討することとなりました。

調査員の方と話をしていると、この北本の敷地、もともとは高度成長の時代に作られた分譲地らしく、地盤の強さから考えると、元々は水田のような農地だったのではないかとのこと。高度成長の住宅需要から農地が分譲地に変わり、私の同級生のお父さんがそこに家を買う。その家を息子に譲り今度は終の住処をその家の隣に建てるという、昔から今までの時間の流れが一度地盤を見るだけでわかるのです。土の下にはロマンが満ち満ちと詰まっているのですねー。

〜土の中から丈夫で長持ちの注文住宅、リノベーション住宅を作ります。 西湘の工務店機能を持つ設計事務所 テノアト設計工舎〜