建て方前の構造最終チェック

北本の住宅、基礎工事が進む中、次の建て方に向け、プレカットの納まりを確認しています。プレカットとは木造住宅で使われる柱や梁を製材所であらかじめ加工する工程のことで、建て方当日は大工さんが現地で木造住宅の組み立て(建て方)だけで済むようにするためのもの。

今回北本の住宅は構造設計者と構造の検討を進め、構造計算をして安全で無駄のないスリムな構造計画となっています。

計画通りの無駄のない木造住宅ができるよう、こうしてプレカットの図面を確認し修正を繰り返しながら理想の骨組みへと設計を近づけていきます。
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柱一本から梁一本まで、寸法、大きさ間違いがないように図面びっしりとチェックが付いていきます。今回北本の住宅は、屋根の形が通常の木造住宅とは作りが違い構造のC Gまでプレカット工場で作って、その納まりを確認しています。少しマニアックな話になりますが、隅木と呼ばれる斜めの部材やねを造るが梁(母屋)を受けるのですが、それがプレカット機では加工できず、どうしても大工さんの手作業になる。ここをどう納まるか、大工さんを交えて打ち合わせを行っています。
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建築の構造がデザインになる

この屋根の形が北本の住宅のデザインのポイントで、屋根が南側の庭、道路側に向かい低くする事で、平家の故のこじんまりした落ち着きを敷地内外に造っています。この屋根の形は厳しいコスト調整を乗り越えて残ったデザインで、いわば今回の建築デザインの要となる場所。

建て方は11月の半ば予定、この手塩にかけて設計・デザインをした住宅の構造が立ち上がった姿が早く見たいのであります。

デザインされた安全と安心住宅 西湘の工務店機能を持つ設計事務所 テノアト設計工舎