西湘(もしくは湘南の西先端)二宮コミュナブルダイニングまだまだ工事は進みます。
今回は建物の顔になる、入口の建具を取り付ける工事です。工事と言っても、今回の
他の場所のようにDIYやセルフビルドではなく、大工さんにお願いする工事です。
とてもDIYではできないようなmm単位の工事です。こういった職人さんの工事とセル
フビルドの工事をはっきり分けることでスムーズな工程管理が可能となります。

今回一日ですが入っていただ大工は前職で一度お願いした池田さん。寡黙な
職人気質というよりかは、お客さんとも気軽にコミュニケーションをとるよ
うな方で、よくある近寄りがたい雰囲気がまったくといっていいほどない方
です(もちろん腕も確かです)

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そして今回の工事何が難しいとかというと、古建具をつかって入口のデザインを
作る点にあります。当たり前ですがもうできた建具なのでそれに合わせて、建具の
留めるための枠を作るしかないのです。図面は書くには書きますがこういう時こそ
現場での職人さんの勘が頼りになります

ちなみに新築あればその逆で、枠ありきで採寸し、それに合わせて建具を作るので
寸分の狂いなく建具を枠の中におさめることができます。

さらに枠を取り付けるのは何十年も前の建物ので、反りやゆがみがどうしてもあるため
慎重に水平と垂直を図りながら枠と建具をおさめていきます。
(年を取った大工さんが視力が弱くなりこの水平垂直の通りを見れなくなったときに
引退することが多いように大工仕事にとって要となる能力なのですね)

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建物の歪みにあわせ枠を取り付けていきます。枠を切って、組み立てて、建物に取り
付けます。枠がすべて取りつくとこんな感じ、ちょっと変わった感じですね。

そしてこの上の部分に古建具を取り付けていきます。建具の歪みでうまく入らないと
ころ削って調整しはめ込みます。全部つくとこんな感じ。商店街の周りの店舗と比べると
ちょっと異様です。でもそれがいい感じ。リノベーションの醍醐味がこの入り口を
見るとよくわかるでしょう。この欄間のしたもまたちょっと味のあるデザインとなる
予定です。それはまた今度。

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この後はまたDIY・セルフビルド工事が中心となりながら工事が進みます。完成が見えて
きますがまだまだ工事は盛りだくさんです。

〜DIY・セルフビルドを設計に取り入れる大磯の設計事務所テノアト設計工舎 岸田壮史〜
大磯町・二宮町・平塚市・小田原市・秦野市・中井町など西湘地域を中心に参加型の家づくりを提案します。