こんにちは、冷え込みはここ最近増すばかりですね。
大磯もの山の上にも昔ながらの良い雰囲気の家がぽつぽつと
見かけますが、冬のの過酷な寒さには見るからに耐えられそうもなく
家の穴という穴からは隙間風が入り込むような風化をしてそうですね
それも風情と言ってしまえばそれまでですが、生活に与える深刻な問題
を引き起こすもとにもなるので、寒いのも風情とか言いながら家の断熱性能を
ないがしろにすることもなかなかできません。

ということで、みかんぐみ竹内さんの省エネルギーの講演を聞きに
私の仕事場でもある大磯にあるOISO1668(別名ピンクパレス)まで

img_0479

 

話は近作の、かなり断熱性能の高い住宅の話から、断熱DIYワークショップ、
そして循環エネルギーの話まで、省エネルギーについて個人住宅から地域
コミュニティまで横断的なお話を伺う

省エネ住宅などについは、今まで竹内さんのような建築家から話を伺う機会は
なかなかなく、どちらかというと、デザインよりも安心や性能を強みに
するようなビルダーのほうが積極的に取り組むような話題のため、
どんな話が聞けるかと今回のセミナーをとても楽しみにしていました。

img_0139

やはり設計手法や細かな断熱の工法についての話はほとんどなくリノベーション
の中に省エネルギーを取り込む最近のワークショップの話など、誰にも身近な
省エネルギーをいかに広くひろめるかの活動を先頭を切ってされているのがとても
印象的でした。(方法論で終始しがちなこういったお話も、実際の活動を見ると全
く違うもの。人を感化させ動かすにもまず自分がやらないとですね。)

その断熱DIYワークショップは、よくあるほぼ無断熱古民家の断熱を強化するため
天井に断熱材を入れ、床をはがし断熱材を入れと出来る範囲の難しくない工事
を地域の方々を巻き込んで行もの。劇的にあたたかくなったりはしないでしょうけど
、わかりやすい工事を、こういった活動から広めていくことが、悩める寒さの家に
住んでいる人の腰を上げる足がかりになる。これがこの活動の価値だと思いました。

願望はあってもそれをかなえる道筋がわからないとなかなか実行に移せないもの。
その道筋を広く伝えていくのもこれからの建築家の役割なのだと思いました。
エッジの効いたキレッキレの建物を作るだけが建築家じゃない!とそんなこと
を思った日でした。